施工例

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家族3世代があつまる、大きなキッチン(後編)

 

「女3世代で一緒にキッチンに立ちたい」

「家族が集まるキッチンにしたい」


と、大きなアイランドキッチンを真ん中にお家を作られた松本市のTさん一家。

キッチン全体の様子については前編をご覧いただくとして、より詳しくご紹介していきますね。

 

キッチンのレイアウトは大きなアイランドキッチンを中心とした2列型の配置です。

Tさんのように家族みんなで同時にキッチンに立ちたいという方にはおすすめ。

この時大切なのはそれぞれのキャビネットの間隔、つまり通路の幅です。


2列型というレイアウトは一人で2つの作業台を渡りながら作業することもあれば、2人以上の人が背中合わせで同時にキッチンに立つこともあるわけです。ですから、狭すぎても広すぎても具合が悪い。なので、ママルでは1m前後をおすすめしています。

キッチンづくりで忘れてはいけない3つのこと

キッチンをプランする時に忘れがちだけども、現実にはとっても大切なものがあります。

それは家電、水切りかご、ゴミ箱の存在です。

どれも現実のキッチンには欠かせないもの。なのに、おしゃれなインテリア雑誌のキッチンにはこの3つが写ってなかったりするんですよね。


キッチンをプランする時には、必ずこれらの居場所を忘れずに考えてあげましょう。
でないと、いざキッチンが完成して暮らしが始まったら、あれ、これどこに置くの?
置くまではおしゃれなキッチンだったのに!、なんてことになってしまいます(^^)


そこで今回はゴミ箱の解決方法の一つをご紹介。

 


シンクの下にゴミ箱専用の引き出し収納を作った例です。ゴミの多くは水周りで出ますから。


写真ではゴミ箱に蓋が付いていますが、外してしまってもOK。

引き出しを閉めればゴミ箱全体は密閉されてしまいますので、匂いが漏れるということもありません。

レイアウト的に、ゴミ箱が見えるのはちょっと…という場合におすすめな方法です。

吊り戸棚って高すぎないですか?


よくご相談を受けるのが壁面の吊り戸棚について。

吊り戸棚って、天井いっぱいの高さまでのものが多いですよね。

でも、実際には背伸びをしても視線も手も届かないので、使っていない、あるいは、何をしまったのかさえも忘れちゃった、なんていうお話も。


吊り戸棚を含め、キッチンは実際のからだに合わせて作るべきだと思うんです。

見た目優先、いっぱいものが入りそうだから、と使う人のからだのサイズや動きに合わないキッチンを作ると、必ず使わない(使えない)部分ができてしまったり、最悪、キッチンに立つ元気すら出なくなってしまったり。

ですから、目よりもからだに聴いて、素直に作ることをおすすめしています。

 


これはママルでよく作らせていただく吊り戸棚のひとつ。

フラップ(跳ね上げ)式の扉なので、開けたまま作業することもできて便利です。

 

目線の高さに設置しますから、普通の自然な立ち姿勢で見渡しやすく、手も伸ばしやすい。

この高さはキッチンの収納の中では一等地なんです。

ですから、飾り棚として使うというよりも、毎日頻繁に出し入れする普段使いの食器類を収納するのがオススメです。


Tさんのお家では、さらに下に棚板を一枚追加して、お盆とかちょっとした小物とか、意外と収納に困る道具を置くようにしています。天井いっぱいまで棚がないことで、天井と壁のラインが見え、お部屋も広く見えるんですよ。

コンセントから包丁置きまで、細部まで気持ちよく

その他にもTさんのお気に入りのポイントをいくつかご紹介しましょう。


ハンドミキサーやフードプロセッサーなど、調理中にちょっと手元コンセントが欲しい時ってありますよね。

そんな風に実際の調理の様子を想像しながら、必要なところにコンセントを設けておくことはとても大切です。

 


Tさんのお家でも、頻繁に立つ作業スペースの近くには手元コンセントをいくつか設けました。

上の写真は調味料を入れる引き出しを開けるとのぞく、小さな手元コンセントです。ハンドミキサーなどを使う時だけここを開けて使います。普段は閉じてしまうのでコンセントは見えずスッキリ、というわけです。

 


コンロはハーマンのプラスdo。海外製ですか?とよく聞かれますが、日本製です。

ずいぶん昔から根強い人気があるロングセラーですね。

 

ガラストップが主流の中、ステンレストップに業務用のようなゴツくて大きなごとく、シンプルなつまみがクックトップの上にあるのが人気のポイントでしょうか。

ゴシゴシこすれば多少は傷のつくステンレスですが、そうやって愛着を持って使い込んでいけるのも木のワークトップと同じで、なかなかいいものです。

 


木のキッチンにはやはり、キッチンパネルよりタイルが似合います。
目地の汚れなど気にされる方もいますが、今はキッチン専用に開発された目地もありますから、お掃除やお手入れは意外にも楽なんです。いろいろな表情のタイルがありますら、タイル選び、すごく楽しいですよ♪

 


前編でも登場のガゲナウの大きなオーブン。これも木のキッチンならスッキリとビルトインできます。

腰の高さにありますから、熱い天板や重い鍋を出し入れする時などにも、かがんだ姿勢にならずとても楽で安心です。

作業の姿勢ってやはりすごく大事ですね。

 


こちらはママルオリジナルのナイフブロック。こちらも隠れた人気商品です。

 


この日はお友達もやってきて、幅広い世代の女性たちがキッチンを真ん中に大盛り上がりでした。

みんなが集まるにぎやかなキッチン、家の中で一番楽しい場所になりました。

 

施工地 長野県松本市
デザイン 浦野伸也(スタジオママル)
製作チームキャプテン

川嶋弘嗣

材種・仕上げ ヤマザクラ・エゴマ油+蜜蝋仕上げ
サイズ

アイランド側:W3640 x D1000 x H850

壁面側:W1700 x D750 x H850

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