この春から、たくさんのお家に木のキッチンをお届けしてきました。
これから少しずつですが、その様子をご紹介していきたいと思います。
題して、「キッチンお届け日記〜♪」 うーむ、そのまんまですね…。
完成したキッチンは「施工例」のページであらためてご覧いただくとして、ここではお客さまご家族とのプランづくりや、設置の様子などをお話ししていきたいと思います。
さて、まずはその1回目。
先日、北信濃・中野市のお家にクリの木のキッチンをお届けしてきました。
この辺りは緩やかな丘にリンゴやぶどう、そしてサクランボなど、見渡すばかりの果樹園が広がっている、とってものどかな農村です。
普段、アルプスの激しい山並みを見慣れているσ(^^)としては、この辺りの穏やかな山々を見ると、なんだかホッとした気分になるんです。
今回キッチンをお届けしたTさんのお家も、広々とした果樹園を営まれているご一家。
キッチンを設置した2Fの窓から、広々とした果物畑と、それに連なって高井富士(って言ったかな?)の雄大な借景が見えるんです。
それが何とも豊かな感じ!
イタリアのトスカーナってこんな感じの風景なのかな、などと勝手に想像…。
今回のキッチンはL型です。壁には大理石風のモザイクタイルが一面に張られています。
ただいま職人さん、休憩中…。
そして、キッチン設置が終わった頃にはすっかり日が暮れてしまいました。
キッチン本体はクリ、ワークトップはステンレスと木の組み合わせです。
木のワークトップにはナラを使っています。
ハンドルや棚受けはあえて無造作に仕上げたアイアン。
これが素朴なクリやナラの木肌と合うんです!
収納はとてもシンプル。
オープンな棚には、普段使いの食器や調理器具などを納めていくんだそうです。
しまい込まず、お鍋や食器など全てに目が行き届いて、そしてすぐに手に取れるようにしておくこと。
ついついものをため込みがちなキッチンでは、意外とうまくいく方法です。
見せる収納は、自信がなくて…?
いいえ、「見える収納」と「見せる収納」は違います。
何もかっこ良く「見せる」必要はないんですよ。
普段使うお鍋や器具類、食器たちが、毎日滞ることなく回転していると、少しずつ自分の使い勝手のいいように位置が決まってきますし、不要なものはそのうちキッチンから消えていきますからね。
さあ、お家ももうすぐ完成です。
今日のところはこんな感じですが、窓の外の足場がとれたら、高井富士の裾に広がる果物畑ののどかな景色が見えてきます。いいな〜!
帰りに、お客さまからとれたばかりのサクランボをいただいちゃいました。
すぐに子どもたちに食べられてしまって、写真を撮る隙もありませんでしたが、宝石のように美しくて、目が覚めるほど甘かったです〜!
恐るべし、日本のサクランボ!
ごちそうさまでした!
(17/120)