山形県が発祥の「お雛菓子」ってご存知ですか?
スタジオママルでは、毎年2月下旬、和菓子職人の古川先生をお招きして、「練り切り」づくりのワークショップを開催しています。
今年は2月28日(日)、来週です!
※おかげさまで終了しました。
「練り切り」は、白あんとお砂糖を練ったものに風味や色をつけ、四季の自然をモチーフとして美しい形に仕上げる、おもてなし用の和菓子です。「上生菓子」とも呼ばれますね。
そしてひな祭りも間近なこの時期に作るのは、お飾り用の「お雛菓子(おひながし)」です。
山形県鶴岡市が発祥と言われる「お雛菓子」は、真っ赤な鯛や、野菜や果物を形どった練り切りをお雛様にお供えし、女の子の成長と幸せを願うもの。
https://kimuraya.co.jp/sweets-cat/ohina-gashi/
(参考:鶴岡木村屋さんのホームページです)
こんなに美味しそうですが、お飾り用として長期保存が効くようにすごく甘く作るのと、鮮やかな色粉が多く入っていることもあって、食べるのには向きません😢
でも、来てくれたチビッコたちは、みんな必ず「ちょっとぐらい食べても平気だよね?ね?」と大人たちに聞いています😆
なので、というわけではないですが、お飾りのお菓子とは別に、一人1個だけ美味しく食べるための練り切りも作ります。
毎年、干支の動物を作るのがお決まりです。
今年は「丑(うし)」ですね!
大人も子供も夢中になる、練り切り作り!
あらかじめ、先生が着色した分量分の白あんを用意してくれています。
まず最初は、先生のお手本作業をしっかりと観察します。
あっという間に、先生の手のひらに愛らしい表情のお野菜が生まれます!
そう、練り切りづくりは手早さが命。
ゆっくりやっていると、手の熱で白あんが柔らかくなりすぎて、形を作れなくなってしまうのです!
しかし、心配しすぎてはいけません。
教えてくださる和菓子職人の古川先生の名人技をしっかり見れば、大人も子供もどなたも必ず上手に出来きてしまうんです。
粘土遊びの感覚で、お野菜の愛らしい表情を作り込む工程は大人も子供も夢中になります。
作業が進むにしたがって「ぼかし」や「包餡」などのプロの技も登場!
人参や大根は、ニッキをまぶして土付きに。
焼き芋はバーナーで焦げ目をつけて、本物みたい!
最難関は皮をむいたミカン。
出来上がった野菜たちに‘つや天(寒天)’をかけて乾かせば、キラキラと瑞々しい「お雛菓子」の完成です。
最後はこんな風にラッピングをして終了です!
男性陣は、奥さんや娘さん、お母さんに
ひな祭りのお祝いでプレゼントするそうです。
かわいい!美味しい!縁起物・干支の練り切り
「お雛菓子」が完成したら、
いよいよ、試食用の干支練り切りを作ります。
この時になると、皆さん、「ぼかし」も「包餡」もお手の物。
出来上がった動物たちのお顔は、どこか作った人に似ていたりして…。
個性豊かな、かわいい動物が勢ぞろい!
これにて、全工程終了。
なんだかんだで、2時間立ちっぱなしの作業ですが、時間も忘れて楽しく作ることができました!
お家に帰ったらお気に入りのお茶をいれて、手作りの和菓子でひとやすみ。
信州の冬は長く、2月下旬と言えば、まだまだ冬の真っ只中。ひな祭りは月遅れです。
でも、手作りの「お雛菓子」を見ると、そこだけほわっと春風と花の匂いが漂うような、そんな気持ちになったりします。
和菓子作りに挑戦したい!という方。
奥さんやお母さん、娘さんにひな祭り&ホワイトデーのプレゼントをあげたい方。
ぜひぜひ一度、ご参加してみてください!
〜 ちょっと横道ばなし 〜
和菓子づくり教室の後日、スーパーで丸美屋さんの「かわいい和菓子の素」という商品を見つけて、思わず購入。
子供と一緒に作ってみました!
残念ながら現在(2021年)は、取り扱いがないようです。
販売再開の折には、また作ってみたいな♪
某タンス用防虫剤のCMに出てくるクマさんみたい…😅