信州・松本市の市街を見下ろす高台に建つ
Iさんのお家。
共働きで子育てをするIさん一家にとって、
キッチンは家の中で一番大切な場所。
暮らし方、モノの選び方、持ち方に
確固とした価値観を持っていたIさん。
だから既製のシステムキッチンは
考えられなかったそうです。
建築家の林 隆氏の設計による明るく端正な
住まいに合わせて、家族の中心になる
キッチンの素材に選ばれたのは、
透き通るような木肌のイタヤカエデでした。
キッチンのレイアウトは対面式のⅡ列型を
家の間取りに合わせて綿密にアレンジしたもの。
家族全員で立っても、お互いにストレスなく
作業することができるよう、
キャビネットどうしの配置や通路幅など、
Iさんと絶妙なポイントを見つけながら
決めていきました。
キッチンのスウィートスポットには、
コーヒーに並々ならぬこだわりのある
Iさんのために可愛らしいコーヒースタンドを
作りました。
まるで宙に浮いているかのよう。
気泡の入ったガラスが、不思議な浮遊感を際立たせます。
電動コーヒーミルなどの配線の納め方には
実に控えめながら、家具職人ならではの
技が光っています。
クックトップにはガスコンロとIHヒーターの
両方を横並びに配置。
自動オープンが備わったミーレの食洗機が
楚々と収まっています。
住まい、キッチン共にふんだんに無垢の木を
用いながらも、端正で明るく軽やかな空間に
なりました。
施工地:長野県松本市
建築設計:林 隆(林建築設計室)
キッチンデザイン:浦野伸也(スタジオママル)
製作:川嶋弘嗣(家具工房 川嶋)
材種:イタヤカエデ
「ぐるっとギャラリー」には、
他にも様々なキッチンの施工例がたくさんです。
ぜひご覧ください。