工房から仕上がってきたオリジナルの真鍮ハンドル。
出来立てのキラキラした金色を手作業で一本一本腐蝕させ、あえて鈍い古色にエイジングしていきます。
新品のキラキラ輝く真鍮の地肌の色も涼やかでよいのだけれど、あからさまな指紋の痕や予期せぬ錆が生じてしまうので、そこを許し乗り越えるには更なる時間と忍耐、そして寛容さが必要。
こうして20年ぐらい時を早送りしてあげると、生々しい金色の艶は落ち着き、くぐもった皮膜をまとって、日々触れることに躊躇がなくなります。
それでもこうしたエイジング処理は均一に錆びさせるものであって、使う人が気兼ねなく握れるようにするためのお手伝いにすぎません。
やはり使う人が日々使うことによって、その人なりの手痕やキズをつけていくことによって、段々と味わい深い景色に仕上がっていきます。
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本当に良いものを日々使い、自分の手で育てていく喜び。
それが愛着を生み、結果として持続可能な暮らしへの心構えを作っていくと思います。
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