国産の無垢材で自由に作る「木のオーダーキッチン」の専門店

ガスとIH、どっちがいい?

img_2284

新しいキッチンを考える時、調理機器をガスコンロにするか、それともIHなどの電気クッカーにするか、悩みますよね〜。

今のようにIHが普及するまではガスコンロが当たり前だったわけで、まだIHを使ったことがないという方もたくさんいらっしゃるかと思います。

ガスにも電気にもそれぞれの良さがあるわけですが、ここでガス会社や家電メーカーの説明を聞いてもお互いいいことを言うばっかりで、本当のところがよくわかりませんよね〜(笑)。

そういう私も、以前は料理にこだわるならガスに決まってる、と思っていましたが、IHをろくに使ったこともないのにそんなことを公言するのはキッチンの専門家としてよくないなぁ、と反省。

今は自宅でIH、お店ではガスコンロ、と毎日両方を使い続けています。

 

ということで、ガスコンロと電気クッカーのメリット・デメリットを、お料理、お手入れ、その他の面について、ぶっちゃけ本音で書いてみたいと思います!

特に、まだIHを使ったことがないという方のためのご参考になれば嬉しいです。

 

ではまず、ガスコンロについて!

dsc01733
<ガスコンロのいいところ>
・火が見える
・鍋を選ばない

・鍋全体があたたまりやすい

 

火が見えるのが良いのかどうかは意見が分かれると思いますが、やっぱりお料理をしている感じはしますよね。

ガスコンロは基本的には使うお鍋の材質・形を問いません。
ですからこれまで使ってきたお鍋がそのまま使えます。

ガスの火はお鍋の底だけでなく側面も温めます。
なので、フライパンの側面なども上手に使って作るオムレツなどにはガスが向いているなと思います。
(正直、私はIHだとオムレツがうまくいかないです…)

 

img_1658
<ガスコンロのデメリット>
・夏場は部屋が暑くなる
・裸火なので、注意が必要
・ゴトク等の掃除が面倒
・下手に触れるとヤケドする

 

さて、その反面、ガスコンロは裸火を使いますから、当然ですが火には気をつけなくちゃいけません。

また、特に夏場はガスコンロを使うことでキッチン周りからお部屋全体が暑くなりがちです。

ゴトクやバーナーなどがあるので、表面がフラットなIHに比べるとちょっと掃除がしづらいですが、これらは食洗機に全部入れてしまえばどうってことない!と思います。

 

 

さて、続いてIHについてです。

dsc00338
<IHのいいところ>
・見た目がすっきりでお手入れが楽
・裸火がないので、料理中も天板が拭ける
・夏場もキッチンが暑くなりにくい
・火力調節がかなり細かくできる

 

IHの一番いいところは何と言っても見た目・形状がすっきりしていることでしょう。表面がフラットなガラストップなので、お手入れはさっと拭くだけです。

IHは天板が熱くなるのではなくて、直接お鍋そのものを発熱させます。
裸火がありませんから、料理中に吹きこぼしてもその場でさっと拭き取ってしまうことができます。
これはガスでは絶対にできないことなので、最初はすごく不思議な感覚でした。

火がないので、特に揚げ物をする時に天板全体に新聞など敷いて、油はねを防いでいるなんて方もいらっしゃるみたいですね。

また、発熱するのはお鍋そのものだけなので、お料理中にもキッチン周りが暑くなりません。
夏場は助かりますね。

 

dsc02732
<IHのデメリット>
・使う鍋を選ぶ、重い鍋が多い
・鍋全体が温まりにくい

・火がないからと油断するとヤケドする

 

さてさて、そんなIHですが、気をつけなければいけない点もあります。

まず、これから初めてIHを使われるという方。
IHには基本的にIH専用(対応)のお鍋を使っていただく必要があります。

IHは電気の力でお鍋そのものを発熱させるのですが、この鍋の材質は鉄かステンレスでないといけません。
アルミや銅、土鍋などは使えなくなりますから、これらのお気に入りの鍋が使えなくなるとしたら、ちょっと悩みますよね。
(例外としてこれらのお鍋をIHでも使えるようにする方法もありますが、いろいろ一長一短があります)

それから、IHで使うお鍋は、底が真っ平らでしっかりとした厚みのあるものであること。ですから底の丸い中華鍋などは使えなくなります。
平らでないと鍋底がきちんと発熱しないんですね。

それに、お鍋は使うほど熱によって底が膨らんだりして変形してしまいます。
そうなると、ある日突然IHにそのお鍋が反応しなくなってしまうなんてこともあります。

 

また、これはIH独特なんですが、お鍋の底に対して側面が温まるのが遅いです。

これは火が回り込まないので当然と言えば当然なんですが、最初のうちはガスコンロのつもりでお料理していると面くらいます。

フライパンの側面が底の温度に比べて低いので、鍋の側面を使ってオムレツなど作ろうとするとうまくいきません!(少なくとも私は…)

その昔、お味噌汁は鍋の側面がプチプチいってきたら火を止めなさい、と教わったんですね。
ところが、それを待っているとIHでは側面がプチプチいう前に突然、鍋底からボコボコっとお味噌汁が湧いてしまいます〜!
慣れればいいんですけど、これは注意ですね。

 

そしてそして、これは私の場合だけですが、しばらくしてIHに慣れてきた頃、お店でガスコンロを使っていて吹きこぼしそうになった時に、火が付いているにもかかわらず、ついクックトップを拭こうとしてしまったこと!
習慣って怖いですね〜。
IHに慣れた方が、久しぶりにガスコンロを使う時は要注意です!

ただ、IHでも使用中はお鍋の熱が移って天板面はそれなりに熱くなりますから、火がないからといっても油断は禁物です。
熱く見えないのに熱い!という、新しい注意が必要かもですね。

 

ということで、両方を使い続けて日々感じていることを書いてみました。

使ってみて、意外にも一般的によく言われていることはあまりアテにならないなぁと感じました。

 

例えば、IHは上昇気流が起きにくいからフードが汚れにくい、とか…

いえいえ、その代わりにクックトップの周りに油などは散らかる感じがするんですよね〜。

 

例えば、ガスコンロは炒め物の時に鍋が振れる、とか…

それはそうなんですが、ガスでもあまりやたらと鍋を火から離すとお鍋の温度が下がってしまいますから、上手にやらないとですね。
そういう意味ではIHでも多少鍋を持ち上げて振ることはできます。もちろんその瞬間は鍋は冷めるので手早くしないとですけれど。

もっともIHのフライパンは重いですから鍋振りには向かないですし、そもそもIHでは底の丸い中華鍋などは使えないですから、IHの場合は鍋を天板に置いたまま前後に揺する、という動作が炒め物の時などには基本になります。

 

結局はそれぞれの道具に合わせた使い方に慣れていく、ということが大事だと思います。
毎日両方を使っている私としても、絶対にどちら押し〜ということはないというのが本音です。

皆さんのご参考になれば嬉しいです!

 

同じ分類のページを見る Q&A, キッチン豆知識, ブログ

施工例もご覧ください。

大阪・吹田市のお家に木のキッチンをお届け...»

大阪・吹田市にお届けしたヤマザクラのキッチンです。 広いリビングとプレ……続きを読む »

「ナガノの家 リフォーム リノベーション...»

軽井沢のお客様のお家にお届けした木のキッチンが、「ナガノの家 リフォー……続きを読む »

静岡県に木のキッチンをお届けしてきました...»

先日、静岡県のとある町に木のオーダーキッチンをお届けしてきました。 マ……続きを読む »

家族みんなで立つ、真っ白なカエデのキッチ...»

信州・松本市の市街を見下ろす高台に建つ Iさんのお家。   ……続きを読む »

キッチンプランのご相談でお越しの際は、下記よりご予約をお願いします。

ブログ

「ナガノの家 リフォ...»

軽井沢のお客様のお家にお届けした...続きを読む »

キッチンで日本の伝統...»

山形県が発祥の「お雛菓子」ってご...続きを読む »

ノックでドアが開く ...»

おーい食洗機さん、起きて下さ〜い...続きを読む »

ぐるっとギャラリー

木のキッチンの施工例を、手早くご覧いただけるギャラリーです

大阪・吹田市のお家に...»

大阪・吹田市にお届けしたヤマザク...続きを読む »

「ナガノの家 リフォ...»

軽井沢のお客様のお家にお届けした...続きを読む »

家族みんなで立つ、真...»

信州・松本市の市街を見下ろす高台...続きを読む »